読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

徒然 然

アニメ批評など。

『ガールズ&パンツァー 劇場版』感想―「戦車道」ここに極まれり

 遅ればせながら,今日,ガルパン劇場版を観てきました。エモいです。正直,長ったらしく感想を書くのも野暮かなあと思わなくもないのですが,少しだけ書き留めておきます。以下ネタバレを含みます。

 

 TVシリーズが放送されたのが3年前ということもあって,いろいろと忘れてしまっていないか不安になりつつ劇場に足を運んだのですが,ご親切にも冒頭でTVシリーズのあらすじを説明してくれ,とてもスムーズに映画に没入することができました。このあたりの細やかな心遣いはありがたいですね。

 

 さて,ストーリーとしては紆余曲折あって「オールスター大戦」の様相を呈することになるわけですが,これでテンションが上がらないはずがありません。かつて熱い戦いを繰り広げた相手と志を同じくして戦う,という構図はロマンというか,それだけでもうある種の美しさがあります。

 そこに映画というメディアの特色を最大限に活かした迫力で戦車がドンパチするのですから,それはもう興奮必至です。もともと劇場映えしそうな作品ではありましたが,それを最大限引き出した水島監督の手腕には脱帽です。

 廃校のくだりでやや強引さを感じなくもないのですが,それを吹き飛ばしてしまうだけの圧倒的な激烈さがあります。劇場内に響き渡る音響の雨あられの中,とにかく感情を揺さぶられます。エモーショナルです。エモいです。

 

 もちろんそんな戦車戦に華を添えるキャラクターたちの魅力も健在です。あれだけのキャラクターがいながらそれぞれにはっきりとした個性を感じることができるのは「TVシリーズの劇場版」ならではです。「戦車」と「美少女」との「甘辛」の匙加減も素晴らしく,退屈さをまったく感じさせません。

 

 これまでアニメ作品においては劇場とディスク媒体でさほどの差異を感じることはなかったのですが,こと本作については一度は劇場で観ることを強くお勧めします。きっと稀有な映像体験をすることができることでしょう。

 正直なところ,私はさほどガルパンに興味があったわけでもないので「とりあえず1回観ておけば十分かな」くらいの心持ちでいたのですが,今や立川の極上爆音上映が気になって仕方がありません。多少遠くとも足を運ぶ価値がありそうです。それだけの魅力を感じさせる,素晴らしい映画でした。

 

ガールズ&パンツァー 劇場版 オリジナルサウンドトラック

ガールズ&パンツァー 劇場版 オリジナルサウンドトラック