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徒然 然

アニメ批評など。

【感想】アブソリュート・デュオ

 語るべきところがおよそ存在しないクソアニメと言ってしまえばそれまでなのだが,それで終えてしまうのは(正味5時間ほどの時間を浪費してしまったという点で)あんまりなので,以下,苦心しつつ感想を捻り出すこととする。

 一つだけ先に述べておくとすれば,録画だけしてあってこれから見るアニメを決めようとしているのであれば真っ先にHDDから削除してしまって問題ないということだ。

 

 今期のラノベ原作アニメの多さの中でこのアニメに独自性を見出すのは難であったが,無理に引き出すとすればメインヒロインであるヤーの可愛さその一点に尽きる。銀髪キャラが好きでも嫌いでもないのであれば無理して見続ける必要はない。

 

 序盤からテンプレ展開の連続で早くも食傷気味にさせられてはいたが,それでも見れなくはなかったのはそれなりにテンポの良いギャグパートと大きくは崩壊することがなかった作画のおかげだろう(ただし序盤から小規模決壊は複数確認できる)。

 

 話が進むにつれ作画にも疲れの色が露骨に見え始めていたが,それでもポルシーンや穂高の告白シーン等々の画が肝要な場面においてはしっかりとまとめてきていた。その代償として戦闘シーンがお粗末なものになってしまっていたが,これは大英断であったといえる。この手のアニメは数少ないリソースは全力でポルに注ぎ込むべきなのである。

 

 さて,その戦闘については,作画はまだしもBGMと演出に関してはもう少しどうにかしてほしかったところではある。まるで緊張感を感じさせない展開の数々に,特にシリアスが幅を利かせていた終盤においては退屈で仕方がなく,とてもではないが辟易させられた。

 

 全体のストーリーとしてはよくあるラノベアニメであってそれ以上でもそれ以下でもなかったが,刺されたはずの傷が自然治癒していたり大量出血していたはずが何の手当もなしに止血されピンピンしていたりと,主に演出が原因とみられる整合性のなさが悪目立ちしてしまっていた。ご都合主義なのは仕方がないにせよ,せめてそのあたりの描写は何とかしてほしいものである。

 

 低予算でラノベをアニメ化する流れが終わらない限りこういった作品は無限に作られ続けるのだろうなあと思うとただただ侘しい。「ラノベアニメはもうウンザリだ」という風潮が完成されてしまっている現状は誰も得をしない。責任者は誰だ。